最強の保冷剤を探すとクーラーショックが候補にあがります。
医療の現場で使われている保冷技術を応用して作られているため、性能が良く人気です。
でも、LOGOS倍速凍結氷点下パックも人気だし、どっちがいいんだろう?
とお悩みではないでしょうか。
この記事では、その2種の保冷力比較をしました。
今回は外見の大きさを揃えて実験しました。
実験結果は、
- LOGOS倍速凍結氷点下パックMの保冷力はクーラーショックSより強い。
重量を揃えるとクーラーショックの保冷力が勝ります。
2つの保冷剤は大きさに差があり、20L以上のクーラーボックスでクーラーショックは使いやすいです。
前半は保冷力対決とクーラーボックスSのレビューと使用上の注意点。
後半では、どうしてクーラーショックが注目されるのか。
化学系研究者の視点で解説しています。
事実に基づいてしっかりレビューしていきますので、よろしければ参考にしてください。
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クーラーブロガー
ゆう
You
釣り、キャンプ歴は幼少期から数えて20年以上。家族で釣り、キャンプをすることが大好きです。私はクーラークボックス、クーラーバッグに関する情報を発信しています。普段はメーカーの研究者として働き、比較検討のプロ。デメリットをはっきり伝える忖度のない商品レビューを意識しています。ブログ運営は5年目、Webデザイン、Webライターとして活動中。
クーラーショックの概要
Amazonでも人気保冷剤の上位に入る「クーラーショック」。
血液輸送に開発された技術が応用された保冷剤です。(詳しい説明は後半)
医療の現場でつかわれているので、高い技術力が駆使されていて強そうです。
先ずは、使用するクーラーショックの概要をまとめました。
サイズ | S | M | L |
---|---|---|---|
サイズ(cm) | W19xD2.5xH16.5 | W25.5xD2.5xH25.6 | W35.5xD3.8xH25.5 |
重さ(g) | 450 | 940 | 1860 |
凍結目安(h) | 8 | 8 | 12 |
価格(円) | 1,150 | 1,400 | 2,200 |
- 薄型で省スペース
- 凍結時間が早い
- パッケージがアメリカン
- 自分でつくる必要がある
- 作成時に失敗ポイントが複数
- 10L以下小型クーラーボックスに使いにくい
保冷力対決!LOGOSと比較
保冷力対決は、LOGOS倍速凍結氷点下パックMとクーラーショックSで行います。
重量はLOGOS倍速凍結氷点下パックが666g、クーラーショックSが428gです。
クーラーボックスで使用する際に大きさは重要です。
今回は見た目の大きさを揃えて保冷力の比較実験をしました。
クーラーボックスはダイソー発泡スチロール(4L)です。
ペットボトル氷と温度計を入れて経過を観察します。
その時の温度推移グラフです。
クーラーボックス内の温度はLOGOS倍速凍結氷点下パックが低温を維持しています。
クーラーショックは2~3℃高い温度です。
14時間後のペットボトル内の氷はグラフの結果になりました。
LOGOS 倍速凍結 氷点下パック |
クーラー ショック |
|
---|---|---|
14h後 | 454 g | 297 g |
結論、
- LOGOS倍速凍結氷点下パックMの保冷力はクーラーショックSより強い。
実験してみると大きな差がつきました。
内容量がクーラーショックの方が少ないことが差がついた大きな原因でしょう。
見た目の大きさを合わせた実験での保冷力と考えてください。
重量を合わせた実験では、クーラーショックが保冷力は強いです。
保冷力もメリットですが、薄型で隙間に入るのが本当にありがたい。
スペースの小さなクーラーバッグにも、冷凍庫でも邪魔になりにくいです。
15L以上のクーラーボックスやクーラーバッグをご使用ですか?
そんな方は、クーラーショックM、Lが一つはあっても良いと思いますよ!
クーラーショックSのレビュー
注文すると説明書、本体、青い栓の3点セットが届きました。
大きさは500mLペットボトルと同じくらいです。
説明書の通りに保冷剤を作ったときの重量がこちら。
重さ428gでした。
厚みはこちら。
LOGOS倍速凍結氷点下パックMと比べて薄くなっています。
薄い分、クーラーボックスにたくさん入れることができます。
しかし、クーラーショックの大きさがデメリットになるときがあります。
重要なことなので、チェックしてください。
ダイソー発泡スチロールに入れる際に、クーラーショックは幅が入りませんでした。
気になったので、小型のクーラーボックスで確かめることに。
左は3COINSクーラー(7L)、右がシマノ ホリデークール(6L)
まずは、ホリデークールから入れてみます。
やはり、入りません。続いて、3COINS。
こちらも入りません。
日本の規格に合わせていないため、そのようになっていると考えられます。
クーラーボックスに対する保冷剤の理想の配置は、上下もしくは左右からはさみこむことです。
小型のクーラーボックスの場合、はさみこむことができません。
小型クーラーボックスをつかう方は、クーラーショックの配置を考える必要があります。
クーラーショックの作り方
説明書に決められた通りに水を注ぎます。
下のような説明書が付いてきます。が!!
私が失敗しかけた注意点を書いておきます。
✖ここは注意!
細かく水を注がないとあふれます。
空気を抜くのを忘れない。
クーラーショックの中身は白い粉
クーラーショックは届いてから自分で保冷剤を調整する必要があります。
本体を持ち上げるとシャカシャカと乾いた音がします。
何かと中身を紙の上に取り出してみると、
砂糖のような白い粉。
この正体は吸水性ポリマー!水をたくさん吸水できる物質です。
吸水性ポリマーに水を含ませたハイドロゲルは氷よりも溶けにくいため、保冷剤に使用されています!
クーラーショックの中身を動画で紹介!
クーラーショックの保冷技術
化学系研究職として、少し踏み込んだ話をしようと思います。
クーラーショックは血液輸送に開発された技術でつくられた保冷剤です。
その技術は、「物質の溶ける、凍る温度を操る」というもの。
例えば、水に塩を溶かすと融点が下がり、限界まで溶かすと-20℃になります。
これは凝固点降下という現象です。
また、氷と水が同時にある状態の時は温度は常に一定になります。
つまり、氷が0℃で溶け始めて完全に水になるまで温度は0℃ということです。
これらがクーラーショック保冷剤の仕組み。(保冷剤全部そうだけど)
クーラーショックは水に融点が-7.8℃になるように材料を溶かしています。
-7.8℃で溶け始めて、完全に溶けるまで温度をキープできます。
他の保冷剤との差は?
保冷持続時間と冷凍にかかる時間が違う。
-7.8℃で凍るように設定された液体をゲル化して、保冷時間が長くなるように設計されています。
ゲル状にした方が、ゆっくり溶ける性質があるからです。
また、容器素材を工夫することで冷凍時間、空間が保冷温度下がるまでの時間を短縮。
アルミニウム、ポリエチレン、ナイロンでできており、厚さは0.2mmです。
これにより、熱が伝わりやすくなります。
保冷時間が長く、保冷スピードが速い!
保冷剤の中でも高性能で冷やしたいものをキンキンに保持してくれます。
その他Q&A
クーラーショック発熱なぜ?
私も発熱しました。
でも、少し暖かくなる程度です。
おそらく、水に塩(えん)が溶けた時の溶解熱ではないかと思います。
吸水性ポリマーが水を吸ったら発熱するのか、、誰か知っていたら教えてください!
水の量間違えた
①融点が若干変わる
②吸水性ポリマーに吸水しきれない
保冷効果が少し下がると思います。その差はほとんどわからない程度でしょう。
どこで売ってる?
ネットで購入するとセット販売や種類も選べるのでおすすめです。
寿命は?
容器が壊れた時が寿命です。
中身が水を吸ってふにゃふにゃになっていると保冷力が低下します。
ゲル状の方が、溶けにくいためです。
しかし、中身より先に外側が汚くなる、壊れることが先だと思います。
まとめ
本記事では、クーラーショックSをレビューしました。
医療の現場で使われている保冷技術を応用して作られているため、性能が良く人気です。
薄型のため省スペースなのが嬉しい!
冷凍庫を圧迫しにくいので、奥さんに怒られないですよ(笑)
Amazonで一番売れている保冷剤☟
小型のクーラーボックス、バッグ☟